樒(しきみ・おしきみ)の秘密

 



 妙行寺 巣鴨霊園 陽の葉や 担当でございます。

 吐く息も、日によって口から出る線香の煙のように白く上っていきます。

 

枯れ葉のお掃除をしていますと、「あそこのお墓に飾ってあるあの植物はなんですか?」

というお声がチラホラあります。

 

そこで今回は謎の植物。樒(シキミ)についてご紹介したいと思います。

 

(しきみ・しきび)はマツブサ科シキミ属の常緑樹。

最大10メートル程度まで成長します。※我々が目にする樒は枝の先部分を切ったもの。

一年中、緑色の葉を茂らせて春先には少し黄みがかった花を咲かせます。

 

樒の花言葉は「猛毒」「甘い誘惑」「援助」

 

口に入れる事はないと思いますので安全ですが、

花言葉と同じく「アニサチン」という毒があります。

  

名前の由来はいくつか所説はあり、

四季を通して芽を出すことから「四季芽」と呼ばれ、読みが変化した説

②毒や強い香りから「悪しき実」「臭き実」と呼ばれ省略され「しきみ」となった説

③敷き詰められているように実が成る事から「敷き実」と呼ばれるようになった説

 

どれも樒の特徴から名が付けられていますね。

 

個人的には、➀の「四季芽説」が、木の生命力を感じられる素敵な由来で好きなのですが、

樒と言えば「香り」なところもあるので、②の「悪しき実」説なのかなと思ったりします・・・

 

独特な香りがあり、死臭を消したり、生き物を寄せ付けないようにしたり、

昔からお墓で植えたりお供えしたりしたようです。天然の消臭剤ですね。

 

葉や樹皮はお線香・抹香の原料にも用いられています。

葬儀や法要でも供えられることから、「墓花」「仏前草」なんて呼ばれるほど、お墓に所縁のある植物です。

 

どうでしょう、ここまで読んだあなたは樒の香りが気になっているのではないでしょうか?

 

妙行寺の受付で購入できますので、試しに供花として使ってみる事をお勧めします。

※主に実に強い香りがあるため、受付で購入できるおしきみはそこまで強い香りは

しませんのでご安心を。


ご来苑を心よりお待ちしております。












 

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