冬から春に見頃を迎える「桜」のご紹介

 



妙行寺 巣鴨霊園 陽の葉や 担当でございます。

日々のご来苑やご挨拶などでお声掛け頂き我々スタッフ一同心より感謝申し上げます。

  

「こんな時期から桜が咲いている!」

「あれは梅よ」

「これは梅?」

「そっちは桃よ」


こんなやりとり、聞いたことや実際に話したことはありませんでしょうか?

 

妙行寺 巣鴨霊園 陽の葉やの築山庭園にも、

梅と少し特殊な桜「御会式桜ーオエシキザクラー」が共立しています。


綺麗だけど花を咲かす時期は短い。

そんな印象が強い桜ですが、「御会式桜」は一味違います。


今回は、そんな「御会式桜」についてご紹介いたします。

  


まずは、御会式桜の「生態」について


皆さまご存じ一般的な品種の桜は、卒業や入学、出会いや別れの多い3~5月に咲きます。

一方の御会式桜は、10月~4月。元々御会式桜の品種名は「十月桜」といいます。

十月桜は豆桜ーマメザクラーという小粒の桜の品種に近く、10月から木の枝に一般的な桜と比べると若干小粒なポップコーンサイズの花びらがつき、12月ごろに一旦落ち着きます。

そこから4月にかけてまた花びらをつけていきます。


一般的な梅や桃の開花時期が1~4月。

咲く時期が早い順で梅・桃・桜となりますので、冬季に咲いている御会式桜を見て、似た開花時期の梅や桃と間違えてしまう方が多いのではないかと推測します。

 

続いて、「御会式」と「名前の由来」について


仏教の各宗派における宗祖が亡くなった命日に行われる法要のことを御会式といいます。

特に日蓮宗・法華宗系の宗派が日蓮聖人の命日である1013(前後)に行われる法要を指すことが多いです。

御会式桜の名前の由来は、「宗祖である日蓮聖人の亡くなられた時期に咲いた桜」という言い伝えから。

十月桜は毎年10月初め頃から開花するため、この品種とその言い伝えから「御会式桜」と呼ばれています。

日蓮宗・法華宗系のお寺ではこの御会式桜が植えられている場合が多いようです。

 

最後に、御会式桜の説明とは少しズレますが、

梅・桃・桜の「開花時期」や「見分け方」をご紹介します。


咲く時期と花びらの形で見分けられるようです。


■梅:開花時期1月下旬~ 花びらが丸みがあります。

■桃:開花時期3月中旬~ 花びらの先がやや尖っています。 

■桜:開花時期3月中旬~ 花びらの先が割れてハートのような形になっています。

開花時期は梅とその他で少し違いますので、わかりやすくはありますが、天候によって時期が左右する場合もあるので、花びらの形で見分けるのが良いかもしれません。


ちなみに梅・桃・桜はいずれもバラ科サクラ属です。

そりゃ見分けもつきづらいわけですね。

 

梅と桜が共立している陽の葉や。 

築山庭園のどこに梅が、どこに桜が咲いていると解説は今回致しません。

是非開花時期を狙って足を運んでいただき、じっくり観察してみてください。



今回はこの辺で。

またのご来苑を心よりお待ちしております。

 


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